こんにちは。鍼灸師兼アロマセラピストのラッコちゃんです。ご飯をおいしく食べたあと、なぜか車酔いみたいに気持ち悪くなったり、ふらふらした経験はありませんか?実はこれ、東洋医学ではちゃんと理由があります。今回は、そんな不思議な「食べた後の吐き気やふらつき」の原因を東洋医学の視点からわかりやすく解説し、自宅で簡単にできるセルフケア方法をご紹介します。
食べた後の吐き気やふらつきの正体とは?
東洋医学から見る吐き気の原因
吐き気は東洋医学では「胃の気」が正しく流れないことで起きると考えられています。胃は本来、食べたものを下に送り出す働きをしていますが、ストレスや疲れがたまるとこの動きが悪くなり、気持ち悪さを感じやすくなります。特に脂っこい食事や冷たい飲み物をとりすぎると、胃の動きが悪くなります。そのため、吐き気が起こる時は胃が弱っているサインかもしれません。
ふらつきが起こる理由は気血不足?
ふらつきは東洋医学で「気血不足(きけつぶそく)」と言って、体の元気や血が足りない状態で起こります。これは栄養が体全体にうまく届かず、頭に十分な血が巡っていないために起きます。特に食事後は、消化のために胃や腸に血液が集まり、頭に血液が届きにくくなります。普段から疲れやすい人や顔色が青白い人は、気血不足かもしれません。
食べた後の吐き気に効くツボを知ろう
吐き気をおさえるツボ「内関(ないかん)」
内関は手首の内側にある吐き気をやわらげるツボです。手首の内側のシワから指3本分ほど肘側にあり、真ん中あたりを押すと少し痛気持ちいいところが見つかります。このツボをやさしく押すことで胃の働きを整え、気持ち悪さが軽くなります。乗り物酔いや食後の吐き気がつらいとき、内関を押してみると効果的でしょう。
胃腸を整えるツボ「足三里(あしさんり)」
足三里は膝のお皿の下、指4本分ほど下がった場所にあるツボです。このツボは胃や腸を元気にして、消化を助けます。昔から足三里にお灸をすえると健康で長生きすると言われるほど有名です。食後に胃が重たく感じたり、吐き気があるときは、このツボを優しく押したり、軽く揉んであげると良いでしょう。
ふらつきを改善する東洋医学の食べ物
気を元気にする食材「なつめ」
東洋医学では「なつめ」は気を元気にする食材として有名です。特に疲れやすかったり、気分が落ち込みやすいときになつめを食べると元気が出てきます。なつめはお茶に入れて飲んだり、お粥に入れて食べたりすると、毎日の生活に取り入れやすくなります。普段から取り入れることでふらつきを防ぐことができるでしょう。
血を補うおすすめ食材「黒ごま」
黒ごまは血を補う働きがあります。血が足りないと頭に十分な栄養が届かず、ふらつきやめまいが起こります。黒ごまには鉄分やカルシウムが多く含まれており、普段の食事に取り入れやすいのがポイントです。ご飯に振りかけたり、野菜と和えたりすると手軽に栄養が取れるため、気血不足の人には特におすすめです。
東洋医学的セルフケアで吐き気を防ごう
簡単マッサージで気の流れを整える
食後にお腹の周りを時計回りにゆっくりとマッサージすると、胃や腸の動きが良くなります。胃が弱っている人は食後にお腹をやさしくなでてあげることで、吐き気が起きにくくなります。強く押さず、優しくゆっくりと行うのがポイント。毎日少しずつ続けると効果を感じやすくなります。
食後に白湯(さゆ)を飲むメリット
食後に白湯を飲むと、胃腸の働きを助けることができます。東洋医学では冷たい飲み物は胃の動きを弱めるとされているため、温かい白湯がおすすめです。消化がよくなり吐き気を防ぐほか、体も温まって気の流れもよくなります。特に食後に気持ち悪さを感じやすい人は、ぜひ習慣にしてみてください。
食べた後の吐き気やふらつきを防ぐ生活習慣
食べすぎ・早食いは吐き気のもと!
毎日のちょっとした運動で気血アップ
【まとめ】 食べた後の吐き気やふらつきは東洋医学では気血不足や胃腸の弱りが原因です。ツボ押しや食事、生活の工夫で簡単に改善できます。ぜひ試してみてくださいね。